「というわけで銀行強盗は4人いる」
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<br />前作『陽気なギャングが地球を回す』に登場した、個性豊かな4人組銀行強盗が、偶然巻き込まれた誘拐事件に挑む。
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<br />あいかわらずの伊坂節全開。軽妙でテンポよい会話の数々。しかも、これらが後からじわりと効いてくる伏線にもなっている。無駄がない見事な構成。うまい。うますぎるよ、伊坂さん。
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<br />登場人物はあいかわらず個性豊かで魅力的。前作ファンなら思わずニヤリとすること請け合い。
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<br />ただ、少しだけ残念なのは、前作で見事に生かされたそれぞれのキャラの特性が、ちょっと中途半端にしか生かされていないこと(もしくは、無理矢理役立つシーンを作っていること)。
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<br />前作があまりにも見事であっただけに、本作はちょっと無理があるかな、と感じさせる。
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<br />本作は単独で楽しむというよりも、前作のファンに贈るファンブックと考えるのが一番!前作ファンなら、素敵な4人組に再会できるというだけでも、読む価値ありです。前作を未読の方は、まずはそちらから。絶対おすすめの面白さです。
前作を読み伊坂作品にはまってしまいました。それにしても伊坂作品は一見ばらばらのストーリーを後半一つに収束させていくうまさが逸品。特に陽気なギャングシリーズは軽快な会話がとても楽しいですね。それぞれのキャラも魅力的で好きな作品です。
<br />もう一つストーリーが意外性にかけるような気がしましたが、読み終えた後の軽快感はこのシリーズならではです。
<br />続編さらに期待します。
話が一本に繋がっていくとこはさすがで、ぞくぞくして読みました。会話のテンポがおもしろい。陽気なギャングが地球を回すを読んだ方は是非読んでみてください。また四人の銀行強盗に出会えるでしょうか?楽しみです。