前作『金曜日のパリ』が4年半の連載だったのに対し、この本は一部書き下ろしとこれまで書いたものをまとめた違いが出た本だった。
<br />単身留学でパリにきた雨宮さんが心を軋ませながら自分とも向き合う姿が印象的だったが、今回は課題も多いパリでの暮らしで、それでもそのパリで暮らしたい気持ちが綴られる。
<br />子育て中でも綺麗でいる生きる姿勢
<br />人とのコミュニケーションで欠かせない言葉を粋に使う
<br />自分が信頼できるお直しをしてくれるお店などなど・・・
<br />日本で暮らす方がきっともっと楽なんだと雨宮さんも感じているんだろう。
<br />パリにこだわる気持ちが吐露された今回の本でそんな気持ちを感じた。
<br />頑固だけど自然に生きたい。日本人だけどパリで暮らしたい。
<br />2人も出産したように見えない雨宮さんの写真も、彼女の今が出ているようだった。
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やさしい旦那さん、二人のお子さんを持ち幸せいっぱいの雨宮塔子さんの本です。
<br />どんなエピソード、またパリの街での暮らしぶりを案内してくれるのかとても楽しみにしていました、が、何だか話が難しすぎるというか、雨宮さんの叙情的な文章がとても読みずらく、期待していた感じとは違っていました。
<br />最初に出した本のほうがもっと身近で読みやすい文章だったように思います。
<br />エッセイというよりは、小説的表現を多く用いているので、パラパラ気軽に読む、といったものではないかと。
<br />が、パリの街の空気などはよく分かる表現をされていましたし、2人のお子さんを産んでもとってもスリムでおしゃれな雨宮さんのお写真は眺めているだけで、ため息ものですヨ♪