有名な竜馬暗殺、しかし真相は闇の中、当事者が誰も真相を述べていない? 真実は闇の中・・・
<br /> ここを出発点に、なぜ一介の脱藩浪人があれだけ幕末に活躍出来たのか?
<br /> 本来、脱藩は重大犯罪なのに土佐藩からはお咎めなしで藩内に自由に出入りできたということは脱藩は建前で
<br />しかなく実際は土佐藩の隠密だったのでは?
<br /> 勤皇の志士たちにもしっかりパトロンが付いていた。 名前は有名なトマス・グラバーはクーンローブ商会の
<br />代理人で武器商人、幕末明治維新の裏側で闇の結社フリーメイソンの影が・・・・
<br /> 推理小説を読むような謎解きの面白さがあります。 明治維新を考える上での新しい発見でした。
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世界中の革命に深く関わったとされるフリーメーソンだが、敵方つまりは保守勢力にもフリーメーソンのメンバーがいたことを踏まえると、単純に秘密結社の陰謀が全てとは言い切れない。(トルーマンとマッカーサーのように対立することも多かっただろう)
<br />しかし、点在する謎や矛盾を線で結ぶ「陰謀論」は、魅力的で美しい。
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<br />明治維新が英国やフリーメーソンの意思で成し遂げられたとする本書は、幕末の志士に憧憬だけを抱いていた人にはショッキングな本だろう。
<br />表題の龍馬はあまり登場しないが、手持ちの知識と照らし合わせることで、神格化するのではなく等身大で真摯な志の龍馬像が浮かび上がってくる。しかしなおさらに凡人には及ばない傑物としてのリアリティを帯びてくる。
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<br />幕末の志士をモチーフにしたビジネス指南書をよく見かけるが(読んでもいないのに槍玉に上げて申し訳ないが)、もし感情論的な引用でしかないのであれば、陰謀論を絡めた本書のほうが、物事の裏を探求する態度や、時流を読んだ身のこなしを知ることにおいて適しているのではないだろうか。
信長と十字架という本も、16世紀、日本は西欧の列強に侵食されかかった時代であったことを描いていた。それから300年後。明治維新という時代も、英国をはじめとする列強がうごめく時代だったことが、描かれている。フリーメーソンに関する記述は英国側の視点に絞られている。フランス側と会津藩の視点もあって、当時の維新は語られるとなお、良かった。しかし、竜馬の背後に英国政府がいた、という事が、数々の状況証拠によって浮き彫りとなり、非常に面白かった。維新の歴史に興味があれば、読む価値あり!