外国為替証拠金取引(FX)に関するブログで有名なあの 『為替王』 も一目おく松本鉄郎氏によるポイント&フィギュアの解説書が遂に出版されました。
<br />『為替王』 は1ドル=135円になるとの予想をしていますが、その根拠はまさにこのポイント&フィギュアによるテクニカル分析の結果です。
<br />今後の相場予想をズバリと的中させることのできるテクニカル分析の解説書がたったの1,470円で手に入るなんて、絶対に買いです!
日本は貿易立国から投資立国に変貌しはじめている。輸出入から稼ぐ外貨額を、海外投資から受け取る配当や利子が上回りだしたのだ。筆者が言うように、日本人もグローバルに投資機会を求めるようになってきている証拠である。「為替を制するものは外国投資を制する」という筆者の主張通り、グローバル投資には為替への対応が一番重要なのである。その意味で、実践経験豊富な筆者が語る秘策の数々は、真剣に海外投資を考えている個人投資家にとって非常に役立つ。「絶対が無い」というのはどんな投資でも同じだが、為替の世界だけはテクニカル分析が有効と言われている。そのなかでも、PFは最も手軽に実践できるアプローチだ。この分野の第一人者の知恵を借りるには最適な著書と言えよう。
(その2)
<br />4.謙虚なる精神:業界内では夙に有名を馳せていたが、表舞台には出てこない謙虚なる精神。反面、趣味の世界では矢鱈と表舞台に出たがる目立ちたがり家との噂も。謙虚は仮の姿か、目立ちたがりが本来のものか、四半世紀を経て控えめが満を持して表舞台に登場。
<br />5.進取の精神:近年宅建の資格を取った由、運用業界から不動産業界はたまた動産不動産を繋ぐ運送業界にでも転進の兆しか?然りとせば、運用の妙は「一新」に存す、まさに卓見なり。
<br />何れも著者の用意周到・深慮遠謀なる人生哲学とその戦略を見る思いである。恐らくキーワードは、「何ものにもとらわれない自由な心」であろう。さて、本書に対して予想される反応は如何なるものであろうか?同業者からの反応は、沈黙ではないだろうか?相場をサイエンスと自認する人たちは、「不安だメンタルず」との著者の揶揄を到底容認するわけにもいかず、さりとて「お前の実績を見せい」と要求することは天に唾するようなものであるから、茲は一番沈黙・黙殺を決め込む以外ありえまい。一方、個人投資家からの「PFについてもっと勉強したい、相場について学びたい」という声は、恐らくごく少数で、「買いのサイン、売りのサインが出たらすぐに教えて頂戴」との要望が殺到するのではないだろうか?楽して儲けたいというのが庶民根性の浅ましいところですからね。その浅ましい根性は商売のネタになりそうだが、恐らく著者は「投資はすべて自己責任ですから」と笑って答えず、心おのずから閑なり、の心境を披露するであろう。何れにせよ、ユニークな本書の一読をお勧めする。PFで儲けられるかどうかは、あなたの努力と運次第です。(斑鳩)
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