明治に(明治だからこそ)こんな人がいたんだな。外国に範を求めなくても、日本の中に偉人がいる。どのように偉大だったかは、一読あり。現代人がすっかり忘れ去った「気高さ」を知るためにはいい本。単なる「金儲け」にしか興味がない人は読まなくていい。
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人は生きていくためにはお金が必要、「経済的自立なくして精神的自立なし」其のことを素直に認めて、
<br />自分のような凡人(著者ご本人曰く)がいかにして財産を築く事ができるかを考えてそれをやりきった方の
<br />言葉は読んでいてズジッと腹に落ちます。
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<br />「この本には、誰でもわかっている、誰もが知っているごく当たり前のことしか書かれていない」
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<br />だから凄い、真剣に読んだ人には言い訳が出来なくなります。
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<br />初版が1950年とのことですが今読んでも古さを感じさません。 もちろん投資の実例はいまとは事情が
<br />異なりますので合わない部分もあります。
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<br />今の自分が出来ることから初めて種銭を作り、投資にステップアップさせて、投機に走らずに着実に利食い
<br />しながら利殖してお金に踊らされることがないのは、「人生即努力、努力即幸福」という自分の人生哲学が
<br />しっかり確立されているから出来ることだと考えます。
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<br />昨今、成功関係の本は沢山ありますが、じっくり読んでみる価値がある本です。
こんな本に、もう少し若いときに出会いたかったと、残念でなりません。これから、本多氏のように「人生即努力、努力即幸福」をモットーに、勤倹貯蓄の人生を送れるよう、努力してゆきたいと思っています。