20世紀特派員2を加筆したものでありますが、ココシャネルを扱ったものの中では秀逸だと思います。ファッションブランドは数あれど、シャネルは別格の存在です。オーバージーヌの孤児院、ドーヴィルのはじめての店、第1次大戦と女性解放、空白の15年など大変面白い内容に仕上がっています。
<br />新聞記者である山口昌子氏の詳細な取材の賜物でしょう。
ココの存在自体が強烈なオーラをはなっているだけあって様々な書籍が出版されていますが、著者が新聞記者ということも大きな要因であろうが鋭く切り込み俯瞰の目でとらえているのが面白く単なるシャネル本とは違った趣味がある。ココシャネルに全く関心のない人モードに関心のない人にも興味深く読める本ではないだろうか。全くこの分野に触れる機会のなかった男性にも薦めたい。
~シャネルのブランドを創ったココ・シャネルが、あまりに魅力的な存在だったことがよくわかる一冊です。窮屈なコルセットを着ていた女性たちに新しいモードを次々と披露し、自由に動ける楽しさをくれたココ。マリンルックやショルダーバッグを誕生させたココ。何人もの男性と恋をしながら相手の文化や趣味に染まり、作品に生かしていたココ。1971年に87才で亡く~~なるまで、彼女がいかに魅力的で劇的な人生を送ったかが淡々と綴られています。<br>今や日本では女子高生も手にするシャネルですが、ほんとは快活で知的なマダムのためのブランドなのねと感じました。あちこちにフランスの歴史が語られ、漢字も多いのでちょっと読みにくいですが、拾い読みでも楽しめそう。~