書評が多いのにはびっくりだが、この本は自分の普段の生活にとっても示唆的である。
<br />たとえば、自己正当化については、人間の本能的な欲求らしい。なるほど、いったん適当に仕事やると、次も自己正当化したくなってつぎの仕事も適当にやってしまう。自分のやってる仕事は無意味だなんて、自分に言い聞かせてしまうのだろうか。
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<br />また人は他人の行動から学習する傾向があるのだと。それは目の前で人が苦しんでいても、周りの人たちが何気なしに通り過ぎていけば、「あんまり大したことないんだ」と自分に言い聞かせ、自分も何もせずに通り過ぎるらしい。なるほどねぇ〜確かにあるかも。
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<br />人間はいろんな場面において短絡的な意思決定をする。それ自体有用なときもあるが、それにつけ込む悪い輩も多いので、そのことは注意しとき、みたいな感じ。なかなか示唆的でおもしろかった。
「兵はキドウなり」・・・現代の「孫子兵法」か、はたまた「鬼谷子」か・・・
<br />いまどき、「孫子」だか、「戦争論」だか、「君主論」だか読んで、それを自分の仕事に応用しようたって、そんなこと、そもそも誰にもできゃせんのよ。遠すぎるって!
<br />さっさとそれに気付いて、無駄な時間を費やすのはやめましょう。
<br />この本を読むといいです。
<br />一通り目を通したくらいでは何にもならないところも「孫子」と同じ。
<br />文字通りアタマの中に叩き込むこと。
<br />いろいろな事象をこの本に書かれた分類に応じて認識し、次には自分流のアレンジで使いこなすこと。
<br />そういう紙背に眼光が徹する読み方に値する名著です。
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社会心理学の本を読むのは始めてであるが
<br />内容を読んで、その内容の恐ろしさに驚いた。
<br />自分は、社会的心理には影響されるのが少ない方と思っていたが
<br />自分が社会的心理の影響力を非常に受けていたことに気づいた。
<br />営業・マーケティングを行っていることはもちろんのこと、
<br />それ以外の方にも内容としては知っていて欲しい。
<br />そんな内容です。