読み終わったあとに、胸の中にじ〜んと暖かいものが溢れてきました。
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<br />このテの、人間関係のハウツー本は、小手先だけの浅ましいものが
<br />多いような気がして、ずっと敬遠していたのですが、この本は違いました。
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<br />著者の、人間に対する深〜い愛情と、興味が凄く良く伝わってきました。
<br />一般的にアメリカ人というのは、自己主張が強いとか感情をストレートに
<br />表現するものだと言われていますが、
<br />この本は、本当にアメリカ人が書いたの?と疑いたくなってしまうくらい謙虚な内容です。
<br />人の気持ちを察する事、人の身になって考える事などの大切さを
<br />カーネギーさんは訴えています。
<br />我々日本人が失いかけているものが、ここには書かれていると思いました。
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<br />あと、カーネギーさんは凄く立派なお顔をしてらっしゃいますね。
<br />映画俳優みたいにハンサムです。
<br />彼のこの甘いマスクも、人を惹きつける魅力のひとつだったんじゃないかなあ。
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やはり評判に違わぬ本でした。「人を動かす」というと何か恣意的なものを感じますが、実際には、動かす、というよりは、どのように人と接していくのか、ということがとてもわかりやすく書かれています。
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<br /> 相手の話を良く聞く、相手の立場になって考える、相手が重要だということを認めてあげる等、一見、そうだろうな、というタイトルが並んでいますが、その時の様子がありありと浮かんでくるような具体的な例を豊富に取り入れている為、その積み重ねに大変説得力があります。実例を読んでいるうちに、自分があの時、あの人に、あのような態度で、あのように言ったけど、本当はこうすればもっとうまくいったかも知れない、と思い浮かべることも出て来ました。夫婦、子供、親、友人、上司、部下等、あらゆる人間関係の中で、すぐに応用できる内容だと思います。
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<br /> ただ、筆者は、自分が本当にその人のことを考えて出てきた言葉でなくてはならない、ということも繰り返し述べており、その人の立場になって考えるということが本当に大切なのだな、と思います。
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<br /> 著者が講演や実体験の積み重ねの中で、長い年月をかけて生み出して来たからだと思いますが、文章が大変こなれており、また、翻訳も素晴らしく、訳であることを忘れて、とても自然に読めるところも素晴らしいと思います。
上司に勧められて読んだ本だが、あるニュースに「20代の男性サラリーマンが『上司に読んで欲しい本』のNo.1」だと書いてあったのを見て、妙に納得。
<br />人間関係を良好にする為の様々な秘訣が満載の本書、どの章にも共通しているのが「相手の気持ちになって接しよう」ということ。
<br />世の若手サラリーマンは上司に自分の立場や気持ちを理解して欲しいのだろうなー。
<br />部下を持つあなた、一度読んでみてはいかがでしょうか。あなたの部下もこんな風に接して欲しいと思っているかも・・・。
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<br />私自身は「カーネギー流」を上司に3度試したものの撃沈。やり方を間違えたかなーと思いつつも、評価は星3つです。