12人の人の体験を読みたくて手に取りました。でも、幸せはガンがくれたのかもしれないという下りは、はじめは納得がいきませんでした。自分なりに苦しい時間を過ごして、この本を読んで感じたことは、今までの生活を変えなくてはならないこと・むしろガンになって、その機会が与えられたこと、これは本当のことだなと実感するようになりました。<br>生活を変えると行っても、私の場合、急に変えることは難しく、でも難しいから絶対やらない(できるわけないよ、といって今まではやらなかった)ではなく、やれることからやってみよう(無理だったら戻ってこよう)、あれ、やってみたら、案外代えられた、こんな毎日が少しずつ進んでいます。これでいいのかなあ。12人のみなさん。川竹さん。
この本を読むと「がんは怖い病気ではない」「自ら治そうという意志があれば何とかなる」と思えます。<br>もし、この本に出会わなかったら、母の「がん」という病に落胆し、悲観し、絶望していたと思います。<br>この本を読んだからこそ「母は私が治す!」という前向きな姿勢になれました。<p>そんな私の様子を見て、母をはじめ、家族みんなが一緒に「治そう」と思ってくれています。<br>がんにかからなかったら、こんなに家族が団結して一つの目的に向かって力を合わせるということはなかったかもしれません。<br>幸せをがんからもらった気がします。
私は1年前に膀胱ガンと診断され、半年に6回手術を繰り返してきました。抗癌剤による薬物治療やBCG投与による免疫治療など入退院を重ね、苦痛の伴う医療のお世話になりました。しかし、癌の進行が深いと言われ現在泌尿器臓器の全摘を言い渡されています。<p> このようなときに、この本を読んで大変驚いたのは、筆者ご自身が癌になられてその闘病の中からこの本を書かれたということと、大変科学的な内容にも踏み込んで説明がなされていることでした。多くの実例を大変具体的に取り上げて書かれています。<p> 本を読み終えた後、それまでの癌に対するイメージが変わりました。癌は決して「不治の難病」ではない、恐れずに今までの自分と違った生き方をしようと希望を持てることが出来ました。