『先生やお母さんにつげぐちするのはちがうんじゃないかな』というのは、私の子ども時代の実感ですが、今の子どもには「???」のようです。読み聞かせながら「本当に困ったときは、もちろん言いにきていいんだよ。」と付け加えています。
<br /> ともだちに言い返すことをしないでまず「○○ちゃんが〜した!」と訴えてくる今の子どもたち。「それであなたはどんな気持ちになったの?一緒に言いにいってみようか」と繰り返す中で、自分の気持ちを上手に伝えることができるようになってほしいと願っています。
<br /> ややお説教くさい本ですが、意外と子どもは好きなようです。
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ともだち、という存在になにを求めているかで、読者の読後感は違うかもしれません。
<br />私は、しかし、「かぜがうつってもへいき」という言葉に、やはりガツンとやられました。
<br />夫に、「風邪をひいて熱があるから、私とは別の部屋で寝たほうがいいよ」なんて、
<br />馬鹿みたいな気遣いをしていたそれまでの自分に無償〜〜に腹が立ち、
<br />わが身を悔い改めされられました。
<br />そう、そんなのはやっぱり水臭い。さみしい。すごく距離がある。
<br />だって、うつるってきまってるわけじゃなし。それにうつるったって、しょせん風邪だし。
<br />子どもには、うつしちゃうかもしれないけど、かぜだから、
<br />しんどいから助けてほしいって、信頼を寄せる人にはきちんと言えるような人に、
<br />また自分がそう言われた時には怖気づくことなく助けてあげられるような人に、
<br />育っていってもらいたいな〜〜と思う。
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<br />あそびともだちとしんゆうの区別がつかない「こども」にこそ味わってほしい。
<br />けど、なかまはずれが怖くてなんとなくともだちつきあいしてしまうような、
<br />高学年から思春期の子にも「それとな〜〜〜く」おすすめしたい良書だと思います。
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小学1年生の子供の友達に対する態度や接し方が気になっていたので、この「ともだち」を読んであげました。 何となく照れくさそうにしながらも、友達を大切にする気持ちを分かってくれたような気がします。