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投資事業組合とは何か ( 田中 慎一 保田隆明 )

ライブドア問題からよく耳にするようになった <br />”投資ファンド”、”投資事業組合”など、 <br />実は身近にたくさん存在した・・・。 <br /> <br />未だに理解が進んでいないのが現状ではないでしょうか。 <br />私も同様でした。 <br />しかし、この本でかなり理解が深まりました。 <br /> <br />私はこの表紙の印象から、素人にはとっつきにくい、 <br />若干難しい内容を想像していましたが良い意味で裏切られました。 <br />とても読みやすい。 <br /> <br /><特徴は平穏な文章と適切な図表> <br /> 素人にも理解できるように書かれた文章と簡潔に説明された図表が理解を促してくれて素人でもスムーズに入ってきます。 <br />全体を通して難しいことをいかに簡単に説明するかに注力している。 <br />執筆に当たってはかなり苦労しただろう事は容易に推測できます。 <br /> <br /><一度読んだあとは辞書的に読む> <br /> この本の良いところは <br />一度通して読んだ後、辞書的にも読めるところ。 <br />素人でのスムーズに読めるので読後に理解したつもりになるが <br />いざ、ニュースなどで”投資事業組合”、”投資ファンド”といった記事を <br />関連する記事を見たとき ?? という部分が必ずあるもの。 <br />そのときに、この本の関連するページにちょっと目を通し、 <br />関連する部分の記事や図表を見てから改めて記事を読み、 <br />図表の例にあてはめてみるとスムーズに理解できると思います。 <br /> <br />理解しているかどうかわからない”メディア”の情報に流されたくない <br />という方には特におすすめ。 <br />

昨今のビジネスはファンド抜きに語れない。一方、村上ファンドやライブドア事件等もあって胡散臭さを感じる部分もある。しかしその実態や透明性確保に向けた法整備等、全体像を知る機会は乏しかった。会計事務所が発行するプロ向けの厚い専門書を通じてのみ全体を概観できる、閉ざされた世界というイメージが強かった。そういう意味で、本書はタイムリーな好著だ。本書を通じて、非常に容易に「組合」が出来ることを知りもっと小回りの利いた小粒で無数のファンド設立の可能性を見た。銀行・証券に代表される規制の金融商品ばかりでなく、手触り感のある小資本のファンド、例えば親達が出資をして子供のフリーター達が運営する「ラーメンファンド」とか。会社よりも、もっと気楽に誰もが社会参加できるひとつの形と見れば味わいがある。丁寧でわかりやすく夢も与えてくれる経済書だ。

というのは珍しい。LPS(投資事業有限責任組合)について匿名組合 <br />および任意組合を比較対象にして投資ファンドの設立・運営の説明 <br />を施している。 <br />LV関係の元会計士の方による執筆のようだが、新商品取引法に伴う <br />ファンド実務の異同(匿名組合の許認可等)についても言及があり、 <br />この分野の実務家に於かれてもリファーされることを慫慂したい。 <br />類似価格帯の関連本を数冊読むなら、最近の事例やファンド運営につ <br />いても一応網羅できるので本書だけで十分と思料。

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