すでに古典という話もありますので、4つ星にしておりますが、繰り返し繰り返し読むことのできる良書です。エッセイに近いような部分もありますので、経営というような大きな視点ではなく、読者の立場にあった事柄に照らし合わせて、楽な気持ちで、素直に読むと良いと思います。
少し前の本であるものの、現在でも非常に有用な内容となっています。知識労働者(ナレッジワーカー)を雇っている経営者はもちろんのこと、ナレッジワーカー自身も、自分が組織とどう関わって行くべきかも整理をしていくことができます。
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<br />「ナレッジワーカーが高度に専門化した知識を利用して非常に狭い分野ながらもエグゼクティブと同じ役割を果たす」という部分は、トップダウン方式ではない新たな組織が求められているのだと感じます。
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<br />実際を考えると、ナレッジワーカーが組織の判断をする際には「専門化した知識」と「組織の方向性」の2つが加味されます。そう考えた場合、判断をするナレッジワーカーが、組織の方向性を理解することが、組織を正しい判断へと導く鍵だと言えます。これは、今後さらにナレッジマネジメントが重要になるということなのだと思います。
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<br />そういった意味でも「いかなる組織も学ぶ組織にならなければならないと言われている。しかしそれは同時に、教える組織にならなければならない。」という部分は非常に重要なマインドであると受け取れました。
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<br />後半の自己マネジメントについては、ポイントごとの本質もさることながら、実際に活用できるレベルまで落としこまれています。どうしてそのような考えなのかという引用部分が非常に多く、説得力の高い本です。
社会人なりたてで題名にひかれて読み出した本でしたが内容はとても濃いものでした。
<br /> 資本主義社会と習ったはずなのに知識社会へと移行している現状を知ることから始まり、
<br />社会の中で自分がどう行動すべきなのかが順に並べてあり、それぞれ具体例があげられて簡単に理解できるようになってます。
<br /> 自分が社会に対して無知だったこと知り社会人なりたてのうちに読めてよかったと思う本です。