工場での業務改善の様子が物語風に書かれている。
<br />工場の専門知識がなくてもわかるようになっており、文体も話し言葉がほとんどで会話をしながら主人公と一緒に学んでいくという形式になっているのでとても読みやすい。
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<br />企業や工場の本当の目的な何なのかというところから、根本的な問題を見つけ、その見つけ方を解明し、問題を解決する方法を探していく。小手先だけの解決ではなく、パラダイムシフトが重要だということが言われている。
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<br />読み進めながら、なるほど!確かに!という感動が次々に浮かんでくる。
<br />また、この思考プロセスは特定の工場だけでなく、会社全体や人生においても同じことが言えるのではないかと思われる。
→映画「ロッキー」を見たときの震え
<br /> もしくは
<br /> マンガ「はじめの一歩」を読んだときの震え
<br /> を味わるのではないでしょうか?
<br /> じわじわとした いてもたってもいられない高揚とともに♪
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<br />→ダメだった人(モノ)が、数々の難関の乗り越え
<br /> サクセスストーリーに向かって突き進む
<br /> あぁ これを名作といわず 何というか..
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<br />→TPSを知っている人は、「この物語は まさに TPSじゃん!」って
<br /> 思うだろうし、
<br /> 逆にTPSを知らない人にとっては、良きTPSの入門書に
<br /> なりうるんじゃないかと思います
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<br />→もちろん TOCを知るには 最高!!
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<br />→「ハービーを探せ」の章は
<br /> アニメ「タッチ」の朝倉南が泣くシーンと同じように
<br /> これからの私の生涯の中で
<br /> 何回も目にするような気がします..
小説的なストーリー仕立ての中で具体例を紹介しながら、
<br />経営における問題解決の手法を解説してくれていて面白い。
<br />夢中で読んでいるうちに、制約条件の何たるかが
<br />「自然に」つかめてきます。
<br />しかし、この本のよさは、知識の提供だけにとどまりません。
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<br />企業のめざすものは究極的には何なのか、
<br />仕事と家庭のバランスはどうとっていけばよいのか、
<br />自分自身の問題としてあらためて考えさせられる。
<br />問題意識を育てる機会を読者に与えてくれるいい本です。