貸借対照表とは?といった基礎の基礎から始まって、財務会計・管理会計について幅広くカバーしてはいますが、どれも説明が不十分で、それぞれの項目を理解するには不十分だと感じます。ある程度分かっている人には、ROEなんていまさら説明されてもと思いますし、初学者には説明不足だと思います。
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<br />具体的な企業例をだして、説明している点はすばらしいのですが、それも消化不足な感じは否めません。
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<br />グロービスはロバート・C・ヒギンズのファイナンシャル・マネージメントを訳本として出しているので、そちらを薦めればよいのでは?というのが私の正直な意見です。こちらの本の方がそれぞれの項目に関してしっかり書かれてて、独学でじっくり勉強するのに向いています。
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<br />逆に、初歩の初歩を抑える場合は、細野さんの書かれている、会計のことが面白いほど分かる本のような本の方がいいのではないかと思いました。
アカウンティングに関して浅く広く説明されています。文章は分かり易く、必要最低限の知識が無理なく学習できます。表や図も見易く初学者に最適です。ただ、個人的にはキャッシュフローに関してもっと詳細な記述があった方がよいと思います。
MBAとタイトルにはありますが、高度な内容というわけではありません。<p>簿記などの知識があって、数字や指標の意味は知っていても<br>「さて、実際にそれらをどう考えどう捉えればいいのか!?」<br>という問題にぶち当たる方は多いと思います(最初は誰でもそうかもしれませんが)。<br>そのような方にお薦めの本です。<p>この本は具体的な企業の財務諸表を扱って、ケーススタディという感じで進んでいきます。<br>単元ごとに、登場人物とその抱える問題のストーリーを展開していくことで、読むほうも入り込みやすくなっています。<br>例)父の事業を継いだ若い経営者が、会社を立て直すために同じ業界の大手2社の財務諸表を比較して勉強していく<br>といった感じです。<br>数字や指標の意味といった基礎から始まり、実践的な応用までポイントが整理されています。<p>とても分かりやすく具体的且つ実践的ですので、自分も株式投資での企業分析をする際の勉強に大いに役立ちました。<br>最近経営や会計に興味が出てきた、という初学者の方にお薦めします。