この本で、「ああ、自分の仕事でももっと整理して考えるといいんだなあ」と気づくことができれば、次の段階への意欲がうまれるでしょう。経営戦略立案者といった分野の方でなくても、ビジネスを効率的に行うためにはこういったスキルも必要だと思いますが、優先順位を上げるかどうかは本人の判断です。いままでは判断する段階以前で関係ないと思っていた人にも、この分野のスキルの向上のチャンスを与えてくれるような入門書に仕上がっているのではないかと思います。
<br /> 既に気づきはあって意欲十分の方は、このテーマで定番になっている類書に取り組んでもいいかもしれません。その場合は、扱う手法は絞られ、事例もハイレベルなものが使われていると思います。
社会人に良くある『問題があるけどその問題をどうすればよいかが分からない』
<br />といった日々の業務改善や、言いたい事を論理だてて考えれるようにしたい人向けの本
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<br />あまり本ほ読まない私のような人にも分かりやすく書いているが、書いている事は
<br />高度なので、本書だけでは物足りず演習をやりたくなる。(ということは良い本?)
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<br />大学の講義の教科書のような印象で、クリティカルシンキングの研修を受けながら本書を
<br />読む形がよいのだろうが、問題解決に対して『気付き』や『きっかけ』が作れるので
<br />知人にも勧めたい。
<br />会社の先輩に借りたのだが、持っておきたくなった。
わかりやすくかつ体系化されてまとまっているMBAシリーズの論理的思考力編。外れのない同シリーズで、旧版は今ひとつ感あった。事例が納得感もうひとつだったり、難易度がバラついていたり。内容も第三章構造化アプローチは奥歯にモノが挟まったかのようだったり。新版はよりわかりやすくよりためになるようにと改訂を施したとのことだが、その成果は十分あるのではないだろうか。論理的思考力の根本がある序章を加筆したり、各章の冒頭ケースが章をまたいだひとつなぎのものになっていたり。なんといっても構造化アプローチが「問題解決」と「コミュニケーション」に分かれ、それぞれ構成が見直され大幅加筆修正され、お役立ち感がグンとアップしているのが嬉しい。