マッキンゼー、日本コカ・コーラ、日本GE等外資系企業トップ12名が、ISSのインタビューに回答する形式で自己のキャリア体験を赤裸々に語る。読後には「すごい」としか言いようがない感動が押し寄せる。各人に共通するのは、飽くなき向上心とチャレンジ精神、そしてその実現に向けての努力である。グローバルなベースで実力主義が浸透している超優良企業において、一握りの俊英のみが達成できるようなキャリアを切り開いた実例を突きつけられると、日本企業の甘さが否応なしに痛感され、明日への努力を誓わざるを得ない状況に陥る。極めて啓蒙度の高い実践の書である。
ざっと読み終わると、共通項のようなものが浮かび上がります。
<br /> 根本にあるのは、望まない状況に陥ってもへこたれない、めげないということかと理解しました。
<br /> 抽象的によく論じられることですが、血肉の通った体験談として語られると、まさに「腑に落ちる」ようにその大切さが理解できます。
<br /> それともう1点。「目標」をもつということで前に進めるのだということも実感しました。
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本書は外資系企業の日本法人等でトップを務めるビジネスマンのインタビューを纏めたものである。各インタビューでの質問は、登場人物が社会人となった時点から現在に至るまでの期間を通して行われており、それぞれが各時点でどう考え行動してきたかを粒さに知ることができる。社会人経験がまだ浅く、今後どのようなキャリアパスを歩もうか考えている人達には特に強い示唆を与えてくれる書籍であり、仕事に対する姿勢やモチベーションを高めてくれる。キャリアパスを考えるときにはどうしても抽象的な思考に陥りがちだが、こうした本に出会うことができ、今後の職業人生における具体的な目標を持つことができた。読者に仕事へのエネルギーを与えてくれる一冊。