マインドマップの紹介本。読んだ感じで言えば、ビジネス本というよりは、発想法の紹介といった位置づけといえるでしょうか。マインドマップを使って頭の中の構造をできるだけ忠実に、視覚化する方法について述べられています。好き嫌いがわかれるかもしれませんが、個人的はビジュアルや挿絵が多く、読みやすかったです。
<br />実際のビジネスなどの場での活用の方法については具体的な記述が少ないので実践的とはいえないですが、それでも知っていて損はない知識だと思いました。
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神田昌典が訳したということで読んでみました。脳の力を存分に発揮するような新しいノートの取り方で、あまりにも新鮮でカラフルなため最初は拒否反応が出ました。しかし、読み進めていくにつれ「たしかにこれは面白い」と思いました。実行してみようと思います。
82ページ目、BOIという単語が初めて出てくるページで集中が切れました。曰く「マインドマップを作成するための最初のステップは、BOI(基本アイデア)を決めることである。BOI(基本アイデア)は、多くのコンセプトを統括するキーコンセプト(主要概念)だ。」・・・と言われてもいまいちピンとこない。基本ってことは中心部にくる主題のことか?BOIって何の略語?と思って次のページを見るも一切説明は無い。しかも以降のページでBOIという単語が出てくる度に必ず(基本アイデア)という訳語が付いて目障り。例えば、83ページには次の通りBOI(基本アイデア)が4回出てくる。「すなわちBOI(基本アイデア)は、連想の・・・」「・・・章の見出しになるのがBOI(基本アイデア)である。」「最初に心に浮かんだBOI(基本アイデア)は、・・・」「・・・別のBOI(基本アイデア)が思い浮かぶ。」一つのページで4回も訳語を併記するくらいならば、まず初出の際に略語と併せて原形を併記した上で、さらに図を付けてBOIとは何かを説明して欲しかった。例えば「主幹アイデア:BOI(Basic Ordering Idea)」のように書き、図説した上で、以降のページではBOIという略語表記のみで記述した方がシンプルではないですか?BOIは重要な概念なんだから、最初にちゃんとインパクトのある説明さえしてくれれば読者は覚えますよ。訳者の責任だと思いますが、他人のノートの付け方にイチャモンをつけるくらいならば、まず、読者をとまどわせるような本の書き方はやめてください。なお、内容がかなりくどいので時間の無い方にはおすすめしません。マインドマップの見本も特に見る価値なし。価格も高いので星2つ。