過払金返還請求のマニュアル本とえば、名古屋消費者信用問題研究会の
<br />「Q&A過払金返還請求の手引」が、プロ・本人問わず多数の人が利用
<br />する定番本ですが、この本は、同研究会の編著です。
<br />内容的には、本人による請求に的を絞り、一般の人々に向けて、
<br />「Q&A本」を、噛み砕いてわかりやすくしたものと言えます。
<br />利息制限法に関する基本的な説明や、本人が不安視しがちな、ブラック
<br />リストに対する解説などは、「Q&A本」以上に詳しく平明に解説して
<br />います。
<br />
<br />本人請求に向けて、基本的なことも知らない、パソコンなども使えない
<br />などという人も対象に含め、履歴の開示させ方から、訴訟まで実践的に
<br />懇切丁寧に話を進めながらも、決して無茶なことは言わず、
<br />「こういう状況に陥ったら、そこから先は弁護士に頼みましょう」
<br />という書き方も好ましく感じます。
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<br />わかりやすさ、実践性、ともに優れた良書であると思います。
実務上の主要ポイントを平明に説明されており
<br />図表も有効的に使用されている。
<br />添付ファイル(CD-ROM)の内容についても類書
<br />のものを略網羅していて、このプライスなので
<br />コスト・パフォーマンスも良い。
<br />金融業者や弁護士との間合いについても実務の
<br />流れに沿って注意点やノウハウを披瀝しており
<br />参考になった。
<br />星1つ減は、類書に比して収納書式が若干少ない
<br />のが気になったため。