最近の脳科学の研究によって、今までブラックボックスだった人間の脳の仕組みがだんだんと解明されてきました。この本は、その研究成果を中心にしての解説書ですが、単なる医学的な解説だけではなしに、年とともに脳機能が低下するどころか成長している人を著者の直接的なインタビュー記事で紹介する記事が随所に登場しますので、極めて身近で分かりやすい内容になっています。
<br /> 従来の加齢に関する概念を完全に打ち破り、加齢のプロセスは「衰退の段階」ではなしに、心の成長をもたらす「発達の段階」である、との著者の説明には大きく勇気づけられます。こんな力強いメッセージを送る医学者が、日本にはいたでしょうか。それくらい、日本では脳科学の研究が遅れているのが現状です。このアメリカと日本との情報格差をまずは知る必要があります。
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<br /> 著者のコーエン教授は、高齢者には秘められた可能性がたくさんあることを示し、高齢者こそ創造性あふれたライフスタイルをこの先の人生でとるべきことを提唱しています。脳に関しての驚くべき新事実に満ちた本でして、高齢者の生き方について貴重なアドバイスを示しています。まさに、「勇気」と「明日への希望」を私たちに与えてくれる素晴らしい啓蒙書です。
昭和20〜30年代生まれの皆さん!この本を読んで、これからの生き方を考えましょう!前向きに生きるってことが、どれほど大切なことか・・・・・胸(脳)に沁みますよ。
<br /> 脳は年齢を重ねても学習能力はあるそうです。新しいことへの挑戦に臆することは、無用なんですね。
<br /> そして、いわゆる定型の発想から生まれる応用力などは衰えても、統合的にいろいろなものを勘案して考えていく能力は高くなるんだそうです。「年をとっても」ではなく、「年をとったからこそ」の力があるんですね。
<br /> 年齢をかさねれば、身体的な障害をもつ可能性は多いし、大切な人を失う経験もあるでしょう。それらを乗り越えられるように、脳は発達してくれるんだそうですよ。
<br /> 自分の可能性を信じて、生きることを楽しみましょう!そのために、同世代の皆さん、是非この本を読んで、これからの自分の生活をイメージしましょうよ。
<br /> 間違いなく、元気と勇気とをもらえる好著です。
「成人後でも脳細胞は新たに作られる」?
<br />その言葉に半信半疑になって読み始めたが、まさに驚きである。
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<br />そして、人生を生き続け、楽しむ・・・
<br />本書には年齢を重ねた人だけが持つ生きる喜びを様々な角度から取り上げ、
<br />素敵に年齢を重ねるためのお手本が満載である。
<br />読み進めていくうちに「年をとるのも悪くないな」ではなく、
<br />「年をとるのが楽しみだな」と思えてくるのも不思議な体験であった。
<br />著者のメッセージどおり、『自らの生活を前向きに変えていく「勇気」』をもらえた一冊である。