太田光の2年間の思いが詰まったエッセイ。
<br />太田さんは伝えることの難しさについてテレビ悩んでいたけど、本書では太田さんの考えがスマートにダイレクトに伝わってくる。
<br />物事を巨視的に見る能力と同時に微視的に見る能力に長けていて、本質を見抜いてしまう鋭い視点にはハッとさせられる。
<br />我々が取りこぼしてしまいそうな視点も太田さんは全てすくってくれる。
<br />一度立ち止まって疑ってみる。これが太田さんのスタンス。それがゆえに人は彼のことを変わり者、ひねくれ者だという人が多い。なかなかストレートに理解されにくい人だけど、ボクは彼の一言一言に慎重に耳を傾けて行きたい。
<br />取りこぼしそうになった大切なものを見つけることが出来た気がした。
爆笑問題・太田光の短編エッセーです。
<br />テーマは幅広く、時事問題、社会問題、文学、そして自分自身のこと。
<br />専門家の言葉を使うのではなく、自身の内側にある言葉を使って適切に表現されているところにこだわりを感じます。
<br />それだけに主張の賛成・反対に関係なくもっと読みたくなり、もっと太田光自身を知りたくなる。
<br />太田光が主張する「表現することの大切さ」を自身の本を通じて表現した一冊だと思います。