おもしろい本だった。仕事でチームとしてアイデアを出していくのには参考になる。
<br />いいアイデアを作るには、どういった会議の進め方がいいのかというのを中心に構成されている本。
<br />広告代理店での提案書製作にむけての会議が、メインになっている。
<br />この本を読んだからといってあなたがアイデアたくさんの人になるようには書かれていないので注意。
<br />星がひとつ足りないのは、ちょっと小ネタが多すぎて、参考にこそなれ、目からうろこが落ちるような事が無かった点。
<br />アイデアだしって、まあ確かにそういった地味な作業なんで、飛び道具は無いってことなのかもしれないですけどね。
<br />仕事でプランニングする人は、ぜひ読んでみてください。いいチームを組んで、苦しいけど、楽しいアイデア出しに前向きになれますよ。自分が今ちょうどそういった局面にいたので、僕の心にはしっかり響きました。
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前作『考具』で、さまざまな考える道具を披露してくれた著者が、アイデアを生み出す会議の仕組みを教えてくれます。
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<br />いきなり企画会議に入るのではなく、まずはアイデアを出し尽くし、そこからコアとなるアイデアを絞り込むことが必要です。
<br />アイデアを膨らます段階と、収束させる段階をきちんと分け、プランナーとディレクターがそれぞれの役割を果たすことで、アイデアを生む出す仕組みを作り出せるとのこと。
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<br />ブレインストーミングの正しい実施方法や、KJ法などの知識をお持ちの方には、さほど新しい内容ではないでしょう。そうでない方には是非お薦めしたい書です。
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<br />著者ご自身の経験に基づき、具体例を使って分かりやすく説明されており、実践してみたくなる内容でした。
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アイデアは一人で考えるモノ、と思っていたが、
<br />会議で生み出す方法があるとは驚きだった。
<br />しかし、ビジネスの現場で通用するための
<br />大きな金を左右する企画を生み出すには、この位のレベルの作業が必要なのだろう。
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<br />著者は大手広告会社勤務。
<br />アイデアとは、単なる思いつきや感性、センスではないことを証明してくれる。
<br />スーパーアイデアマンがいなくとも、この会議の方法を実践すれば、
<br />確かにいい企画が生まれそうだ。