「プロローグ------感動を超える瞬間」のわずか8ページで、心の周波数に
<br />ピタッと合った本と直感しました。
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<br />創作に携わる人間として、感動した時に作品が出来ることが多いのですが、
<br />『このまま読み進めたら、きっと作品が出来て“しまう”!』
<br />そんな予感から、その先のページは、あえて一気に読める時間を選んで
<br />読ませていただきました。
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<br />今までいろいろな本を読んできましたが、本にはそれぞれ「読了感」があります。
<br />さわやかな「読了感」------。
<br />ヤル気が溢れてくる「読了感」------。
<br />感動で涙を禁じえない「読了感」------。
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<br />この本は、その中の多くの要素を持ちつつも、でもその中のどれとも違う、
<br />【本が自分の中に入り込み、自分が本の中に入り込むような「読了感」】でした。
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<br />この本を読んだ人は誰しも、「共感」「共鳴」する箇所を見つけることと思います。
<br />私の場合それは、両手で数えられるどころではありませんでした。
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<br />今までの人生において、期せずしてやっていたことの意味と価値。
<br />そしてこれから先、どのように生きていきたいと思っていたのかというイメージ。
<br />机上の空論ではなく、著者である平野さんの体験を通してつづられる言葉だからこそ
<br />自分の心にここまで入りこんでくるのだと思わずにおれません。
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<br />ものすごい力を持った本だと思います。
<br />そこにあるメッセージが素晴らしく、また時代が必要としているものだと感じます。
<br />同時にこれだけの内容を世に出すにあたっては、「自己開示」の面だけ取り上げても、
<br />よほどの苦労と決断があったことと思いますが、著者である平野さんをしてこの本を
<br />書かせるに至ったエネルギーこそ、「共感力」の表れだと受け取らせていただきました。
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<br />最後に、この本が巻き起こすであろうドラマの配役の一人として、自分がここに
<br />いることに感謝いたします。21世紀は、本当に素晴らしいものこそが世に広まる、
<br />そんな時代であってほしいと思います。
ビジネス書とは通常、ノウハウやメソッドなど、
<br />「何かを教わるもの」です。
<br />ところがこの本を読んでいた私は、主人公の平野さんを
<br />応援せずにはいられない衝動に駆られていました。
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<br />ハラハラしながら読み進め、2つのV字回復の
<br />どちらの奇跡が起こった時も、「やったぞ〜!」「どうだ〜!」と、
<br />私は勝手に平野さんや社員の1人になっていました(笑)。
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<br />そして、この本に書かれているような結果を生み出す力は、
<br />なんと誰もが最初から備えている『標準装備』であるということも、
<br />この本を読むことで体験・実感までできてしまうのです。
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<br />「あなたにもできるんですよ!」と一方的に気休め?を言われたり
<br />説得しようとしてくる本は山ほどあります。
<br />が、読めば自然と実感できてしまう本・・・
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<br />2006年も終わろうとするこの時に、私は
<br />21世紀型の本に出逢うことができました。
<br />本のサブタイトルどおり、感動を超えたことは言うまでもありません。
<br />共感って、大切な事ですね。
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<br />最近の拝金主義にしても何にしても、足りていないのは、
<br />平野さんが一貫して主張されている「共感」する力ではないでしょうか。
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<br />人を思いやり気持ちにしても、
<br />お客様への心配りにしても、
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<br />心と心が共鳴するかどうか。
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<br />この本は、単なる“情報”ではありません。
<br />私達ひとり一人に心があるように、
<br />一冊一冊の本にも、心があると思える素敵な本でした。
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<br />爽やかな読後感、ビジネス書なのに不思議な感覚でした。
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