おまけの効能、割引の効果をはじめ、ベストセラーや衝動買い、ついで買いなどなど、購買活動にかんするいろいろな要素を、費用と価値の増減の観点から、簡易に分析・解説している。
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<br />書かれていること一つ一つは確かに納得のいくことではある。ただ、望みすぎなのかもしれないが、へー・なるほどと感じるようなことほとんどなく、内容に意外性は無い。
専修大学で流通経済論について教鞭をふっている徳田氏が書いた、経済心理学の本。
<br />買い手と売り手の経済心理学を、実例を豊富に用いて分かりやすく説いています。
<br />人間は誰でも、何かを購入するときには、値ごろ感に照らし合わせて考えていることが多い。
<br />そんな値ごろ感とは一体なんなのか?一体どういうものなのか?などの
<br />値ごろ感にまつわる様々な疑問を、身近な例を使って分かりやすく説明しています。
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<br />また、要所要所にかなり身近な話題が盛りこんであるので、読んでいて飽きることはありません。
<br />まるで21世紀の日本の経済を細かく描写しているようです。
<br />吉野家の牛丼・モスバーガー匠の値ごろ感、ベストセラーの秘密、衝動買い・ついで買いの心理など
<br />知っていて損はない話ばかりです。是非、一読してみてはいかがでしょうか。
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普段、感じることもなかった「値ごろ感覚」を軸に、消費者の心理をうまく分析しています。
<br />タイトルの「おまけより割引してほしい」という心理をうまく利用しているのが、ポイントカードだそうです。再来店の誘因とその時の値引きの喜びが大きいのは事実感じるところです。
<br />ジャパネット高田や吉野家、マクドナルドなどの「値ごろ感覚」を誘引するCMの手法や価格設定、グリコのおまけに対する消費者心理など、自分自身の感覚が文章になっていて面白く読めました。
<br />中には「ベストセラーの秘密」といった章もあり、「本」についても書かれていますが、この本をベストセラーにするのは少し難しいかもしれません。