朝鮮民族を読み解く―北と南に共通するもの みんなこんな本を読んできた 朝鮮民族を読み解く―北と南に共通するもの
 
 
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朝鮮民族を読み解く―北と南に共通するもの ( 古田 博司 )

金日成への個人崇拝に、伝統的な宗族や祭祀を超越した協働社会を築くためと言う意味もあったことは、本書によって初めて知った次第である。目線を朝鮮民族に合わせることが出来た著者だからこそ成し得た、秀逸な朝鮮民族論である。

半島に興味があっても、巷に出回っている本はイデオロギー対立が<br>どこかしらでややこしく絡んでくる毒のきついものばかり。<br>もうちょっと気楽に読める客観的で冷静な本はないの?<p>反日という言葉を聞くと気分が悪い。しかし、親日家の韓国人による<br>著作には「この人ほんとに韓国人?」とつい疑り深くなってしまう。<br>フツーの韓国人はどういう人たちなの?<p>そんな悩みが解決しました。極端から極端へと走る半島人の民族性<br>を冷静に観察した一冊です。韓国ドラマに夢中で頭がピンクになってる<br>人も、竹島問題で頭から湯気が出そうになってる人も、たぶん、この本<br>が鎮静剤になってくれます。これを読めば元通り、冷静で曖昧ないつも<br>の日本人に戻れます。<p>反日本にも親日本にも飽きた人、対立感情を取り払った目で率直に<br>書かれたものを読みたい人には★5つのオススメです。<p>あえて難を言えば、著者の文章力ですかね。悪くはないのですが<br>時々、若干わかりにくい記述があるように思います。<br>でも内容は面白いので減点せずにおきます。

 この本を読み始めた序盤、北朝鮮礼賛もののひとつかと思われた。しかしそれは勘違いであり、読み進めていくうちにそれは単に著者の韓国語(朝鮮語)学習のスタートがその地点であっただけで、全体としては朝鮮民族とその文化に関する著者の体験と洞察が記されているものであった。読み終わったあとに感じたのは、これほどの内容の本を知らなかった事に後悔を覚えるほどその指摘の的確さに感心した。<br> 本書は、1995年に新書で発刊された後、文庫化されたものであるがその内容は古さを感じさせず、今の韓国などの行動原理の理解に非常に有益であると感じる。<br> 「ウリ」と「ナム」、(文化的側面としての)「サボタージュ」や「たかり」、「小中華思想」等の記述については、仕事上接した彼らの行動原理を解釈する上で非常に納得できるものであった。彼らの仕事を行う習慣を、今までは漠然とした文化の差異として受け止めつつもその差異に戸惑いを感じていた。しかしこの本によりその背景や彼らの意図(意識)が完全ではないにせよある程度理解することができたように感じた。<br> 巷では「歴史認識」や政治的言説に関して感情的とも言える意見表明が冷静であるべき立場の人からも行われているが、こういった差異を認識しなければ生産的な対応はできないのでは無いかと思う。

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朝鮮民族を読み解く―北と南に共通するもの
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