数年前、速読塾に通い速読法を習った事がある。しかし、速読術は身に付かなかった。やはりそんなに簡単な事ではないな、としみじみ思った次第である。
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<br />この本では、左手めくり・目のたすきトレーニング・呼吸法等のいわゆる速読塾で習ったような技術的なことも取り上げているが、どちらかというと読書の効用・活用等に力点を置いているので、読んでいるうちに本が読みたくなってくる本かもしれない。
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<br />「読んだあと、書評を人に言うのだ!」と思って読む・・・に納得して初めてこの書評を書いてみた。
いわゆる速読本とちがうのは、
<br />あくまで情報をどのように取得するのかをテーマにしているところでしょうか。
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<br />速読トレーニングなどというと目の動きを活発にしたり、
<br />複数行を視野に入れて面で捕らえるなどを思い浮かべます。
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<br />本書ではそのようなことはなく、
<br />読むべきポイントを抑えて、
<br />集中して情報の理解力をどのようにして
<br />高められるかに焦点を当てている。
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<br />本書のの内容について人の受け取り方によっては、
<br />底の浅さを感じてしまうかもしれない。
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<br />しかし必要な情報を如何に素早く持ってこれるか。
<br />そこに目的を持って読めば本書は役に立つ。
本書では、本の読み方から速く読むための工夫が述べられている。単に速読を習得したいのであれば、他のハウツー本(フォトリーディングやBTRメソッドなど)を読んだほうがいいと思う。目を動かすだけで速く読めれば苦労しないし。また筆者の他の本との重複も目立つ。「読書力」「三色ボールペン活用術」といった著作を読んだことがある方にとっては新しい発見は少ないと思う。
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<br />しかし「読んだら書評を書く」「人に話す」「本の内容を理解し、新しい視点を身に付ける」といったアウトプット主体の読書への提言は非常に有益だと思う。ただ読むだけではなく、このよな事を意識するだけで読書はもっと威力のあるものになると思う。そんなこんなで星4つ★。本自体は読みやすく、気楽に読めます。
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<br />でも齋藤先生ワンパターン化してきましたね。ちょっと残念です。
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