資産は資産を増やす。このことを再認識させる本です。
<br />自分への投資も含めた投資の重要性、お金に関する勉強をすることの重要性を説いてくれます。
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<br />ただ、著者が述べる不労所得で自由に生きることの素晴らしさには共感するのですが、
<br />一方でプロスポーツ選手やアーティスト、またはたとえ会社員でもプレーヤーとしての立場で自身の仕事に喜びを見い出し、富も得ている方もたくさんいますが、本書では一貫して不労所得万歳な論点だったのが少し残念です。
<br />あと、持ち家はローン、固定資産税を背負うので負債だ、という考え方はわかるのですが、それに対して、賃貸住宅もやはり家賃を支払うべき対象であるわけで、持ち家と賃貸との比較を資産、負債の観点から論じて欲しかったです。
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<br />お金に関する考え方をあまり意識していない、と思われる方は一読の価値有りです。
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小説のような感じになっていて、お金とは何か?そしてその流れは大きく見るとどうなっているのか?が分かってくる。とにかく一度は絶対に読んでおいた方がいい。特に学生には読んで欲しい。学生はお金のことはあまり習う機械が少ないと思うから。これから入れば、お金の重要性、自分の進路について、大きな変化が現れると思う。自分がなぜ勉強しているのかを一度考え直してみてください。
自分にとってもっとも大切な資産は、着実に減っていく「残された生の時間」。
<br />その限られた「時間」の対価としてお金を得ているだけでは資産は増えません。
<br />そうした限りある「時間」を売り物にするだけでなく、ほっておいても資産が増える
<br />「不労所得」についてもっと考えないと、人生は豊かにならないのではないか。
<br />賛否はあるでしょうが、数年前にこの本を初めて読んだ私には目から鱗で、その後
<br />上記のようなことを考えるようになりました。少しだけ人生が変わりましたし、
<br />よりポジティブに、攻めの姿勢で生きられるようになった気がしています。
<br />一読の価値はあります。その上で、賛同するところは賛同し、否定するところは
<br />否定して、自分なりの人生を設計してはいかがでしょうか。