この本は、投資家はどういう風に考えているのかがつかめる本で、上級編に上手く入るため書であると私の中では位置づけされています。考え方は重要な要素です。
<br />例えば、1〜5君に意味の分からない記号の書かれた石盤を見せた場合。それぞれ、こう考えたとします。
<br />1君「この記号は何を意味しているのだろう?」
<br />2君「この石は何で出来ているのだろう?」
<br />3君「この石版は誰が作ったのだろう?」
<br />4君「この石版は誰が見つけたのだろう?」
<br />5君「この石版の価値は一体いくらだろう?」
<br />それぞれこういった疑問を持ったとすると、
<br />1君は「記号の意味」、2君は「石の成分」、3君は「石版を作った民族」、4君は「石版を発掘した人」、5君は「石版の値段」が分かるでしょう。たどり着けないかも知れませんが、目指すべき答えはそうだと思います。
<br />私は職業に詳しくなく、ただの偏見でしかない課も知れませんが、おそらく、1君は考古学、2君は地質学、3君は歴史や民俗学、を専攻しているでしょう。4君は探検家になりたいかも知れないし、5君は将来、博物館のオーナーを目指しているかも知れない。
<br />つまり、人によって考え方は違い、かつ成功したければ、まずは「成功者が注目する着眼点」を身につけるべきであり、これを読んでから、基本の投資術をマスターしていくのはありだと思います。それにこの本は何から勉強をすればいいのか分からない人にとっては、良き指南書のような構成になっていて、また投資以外のことも学べる啓蒙書ともいえます。一度読んでみる価値はあります。
本当のお金持ちの条件とは?投資は個人的なプランであり、投資自体にリスクがあるのではない。リスクは投資家自身だと説きます。感情に支配されて市場の値動きに一喜一憂するようでは本当の投資家にはなれない。お金持ちになるには、堅実な将来を見据えたプラン、戦略をきちんと描くことからはじめること。そして自分自身をコントロールすることが何よりの出発点かもしれません。安定よりも勇気を出して果敢にリスクに挑み、間違いや失敗から何かを学び自分を前進させる推進力をこの本はおしえてくれたように思います。単なるお金儲けを学んでも仕方ない。人間的な成長も伴わなければ投資もお金も意味がないような気がしました。
投資をするためにはお金が要る。
<br />そのお金を作るために普通の人は苦労している。
<br />そこに「考える、創造する」というプロセスが必要である。
<br />
<br />具体的な方法は続編にて、
<br />というこれまたビジネスとしてうまいですね。
<br />