最初は著者のやる気具合が伝わってきますが、最後はページ数稼ぎか?と思われるほど、会話文が多く、ちょっと残念(ゲームの宣伝に近い。やったことが無いので、良いものなのか、悪いものなのか、わかりません。)
<br />但し、内容的には目からうろこの考え方が多く、特に従業員と起業家の違い、ワークとジョブの違い、を詳しく述べられており、自身の行動を省みることが出来ます。また、ネットワークビジネスで、セールスの腕前を上げるという考え方も非常に面白いものです。また、起業家を森に入る探検家として例に挙げたものなど、わかりやすいし、気合が入ります。読まれる方は、当然起業を考えてらっしゃる方が大半だと思いますが、僕自身は、この本を読んでずいぶんと前進できたかと思います。
起業をするための必要条件が遍く網羅されています。しかも、全てが筆者の実体験に裏打ちされた事例なので説得力があります。さらに、顧客に対する考え方やコミュニケーションに関して、各所各所では、起業を考えている人だけでなく、社会人全てに役立つエピソードがちりばめられています。起業を考えていない人でも、一読の価値ありです。
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<br />ただ、時折、鼻持ちならない金持ちの成功談をくどくどと述べられているような気になって仕方がないのは、洋書の翻訳であるせいか、それとも僕がAタイプのEクワドラントに属する住人であるからでしょうか。
1・学校教育が従業員になるための教育だったなんて。でもこの本で再勉強のコツがつかめます。わかれば後は努力のみ。
<br />2・失敗すればするほど成功に近づくだなんて。何もしないことも危険だという事が良くわかります。
<br />3・起業のプロと素人はプロ選手とアマチュア程の差がある。
<br />他にもたくさんあります。内容が抽象的という指摘もありますが、逆に具体的だと世の中に無数にあるビジネスプランに対応できなくなります。中に何回も出てくるトライアングルというビジネスが成功するか否かのチェック項目は非常に役に立つので拡大コピーして机の前に貼っておくと良いと思います。