【強い自分をつくりなさい】
<br />本書の書名は「強い会社をつくりなさい」であるが、強い会社をつくるには【強い自分をつくりなさい】となる。強い人の集合体が、結局は強い会社となる。
<br />強い自分をつくるには「考えたり、ノウハウ書を読むよりも、まず実行」。「実行」→「失敗」→「実行」を繰り返し、自分の全身に身に付ければ、強い自分となる。
<br />著者である「小山 昇」氏が、経営者となり、この30年間の間に、減益を記録したのは僅かに3回で、あとは全部、増収・増益を達成し続けている秘訣が、本書の中で述べられている。
<br />本書の途中で、休憩されている部分もあるが、有意義なビジネス書である。
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中小企業の経営者としては、この本のタイトルにはかなり惹かれた。まだ経営者としては10年ほどだが、そんな私にもうなずけることは多かった。
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<br />行動規範も体系的に書かれているのがいい。本を読むときは付箋を付ける習慣なのだが、後半に付箋が集中している。
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<br />会社経営だけでなく、子供の教育やスポーツのコーチングにも応用できる内容なので、しばらくは手に取れるところに置いておこうと思う。
筆者が言う事を全ては否定はしませんが、メーカーや他社が提供する商品を売るビジネスを展開している方に限定すれば、示唆的な項目も感じます。
<br />しかしながら、全般に井の中の蛙と思われる内容に終始しているので、開発型や新規ビジネスに従事している人には、疑問に感じる内容が多々有ります。 例えば、「ナンバーワンになる」と言いながら、大手の1,2位は抜けないので、「環境整備」で業界一になるなんて、そんな基準が有る事さえ知らず、また結局は良い様に逃げてる感じです。
<br />また、「iモードで日本一」「ボイスメールで日本一」なんて、何が何だか判らない状況です。
<br />ちなみに、私自身は、2つのシステム開発会社とサービス会社を経営しています。
<br />少々辛らつになりましたが、読み手を選ぶ図書だと思います。