本を「多読」するのにこしたことはないが、やはり「熟読」しないと意味がないのではと思う。
<br />本書は、「読書」を「ビジネス〜」と捉えており、ビジネス書を読むというより、資料を集積してその内容を自分のものにせよと語っているように思える。
<br />確かに忙しいビジネスマンには必要なことが書かれているかもしれないが・・・
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<br />「読書は自分に対する投資」という考えは賛同できる。その辺の話は一読の価値があると感じた。
<br />ただ、読書が100倍のレバレッジ効果があるというのは、何を根拠としているのだろうか。
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世の中には、不味い文章で表現されていながら、その内容そのものは非常に有意義な本もある。あるいは、自分が普段使うのとは異なる意味で同じ言葉を用いられていて、既存の知識が却って理解を阻む内容の本もあったりする。読者にとって未知なるフレームワーク、未知なる事象、未知なる思索、を吸収(とまでいかなくても)するためには、集中して読み、咀嚼し、必要なら用語の意味を調べたりして、ゴリゴリとアタマを使う必要がある。未知なる何かを学ぶ読書とはそういうものであるし、またそういう事をする必要がない内容は、読者にとって既知の知である場合が殆ど。いわゆる「アルアル」や「そうそう」と予定調和的納得を得る読書である。そのこと自体に善悪はないが、本当に能力や知識を高めるためには、自分にとって未知なる知、或いはこれまでの自分とは異なる思考を獲得する必要がある。そういう未知なる知の獲得には、この本の遣り方は向かないと思う。読む対象を、いわゆるビジネス書に限定するのなら、本書の遣り方は有り得るかも知れないが、しかし、そもそもビジネス書は多読するほどの値打ちがあるのかの検証も大切。
年間400冊以上読んでいる本田 直之がビジネス書「多読」のすすめについて書いています。
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<br />読書をしたいけど時間がない。でも読書で自己投資したい方にお薦めの本です。
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<br />本書で紹介している、「多読術(レバレッジ・リーディング)」をしやすい本と思います。
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<br />まず、「はじめに」を読み、各章の1ページ目を読み、各章最後のまとめを
<br />読んだあと、目次を見て興味あるところを読む。
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<br />75ページの「スクリーニングに役立つメールマガジン」と162〜163ページ
<br />の「わたしのベストビジネス書」を読めば重要なところは押さえられます。
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