|
| 仕事が10倍速くなる最強の図解術
(
開米 瑞浩
)
「考え抜け」というのは、ホワイトカラーの仕事術を論じた本には必ず出てくるフレーズである。しかし、考え抜いた結果、一定の成果が上がればいいのだが、必ずしもそうはならないというのが自分としての実感であった。本書は、もちろん考え抜くことの必要性を否定するものではないが、考え抜くために必要な道具立てをいろいろ用意してくれる。考え抜かれ、きちんと整理された思考というのは、必ずマトリクスという形にまとめることが出来る。逆に考えれば、きちんと考えようとすれば、考えながらマトリクスを作成していけばいいことになる。思考に漏れやダブりがあれば、作成の過程で自然と整理されてくるものだ。本書には、著者が普段研修等で何万円もの費用を取って教えているものも惜しげもなく含まれているという。その本がこの価格で手に入るのだから、本というのはつくづく得である。
|