安い食品は何十種類の食品添加物によって作られます。
<br />この本を読むとほんとにミートボールが食べられなくなります。
<br />そりゃそうですよね。牛肉使って、原価20円くらいでミートボールなんて作れるわけないですから。自分で牛肉買ってきてつくってみるとよくわかります。
<br />ファーストフードも然り。
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<br />確かに添加物ゼロの生活なんていまさら無理!かもしれません。私も毎日手作りしているわけではなく、外食もするので、えらそうなこといえないんですが、できるだけ素材を生かした昔ながらの食に近づくことはできるのではないでしょうか。
<br />この本を読んでから、商品は添加物のラベルを見て買うように、あまりにも多いものはできるだけやめとこ!と思うようになりました。
食品添加物の元トップセールスマンが、書いた本です。
<br />自分が売った添加物満載のミートボールを、自分の子供たちが食べている事を知った著者は、会社を辞めま
<br />した。自分の子供には絶対食べさせられない物を売っていることに気づき、耐えられなくなっての辞職です。
<br />以降、著者は、依頼食品添加物の危険性と、添加物との付き合い方を世に訴えています。
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<br />学者や医者が語るのではなく、実際に添加物まみれの食品を作ってきた現場を知る人の言葉は、格別の説得
<br />力があります。
<br />ペットフードにするしかないようなクズ肉を集めて添加物で固めて作った「美味しい」ミートボール、廃材
<br />のようなレンコンを漂白加熱して作った「社員は買わない」激安レンコン、社内販売しても添加物まみれの
<br />製造工程を見ている「社員は誰も買わない」鰺の干もの、などなど聞けばゾッとする話がいっぱいです。
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<br />作っている人が「自分では絶対に食べないし、家族にも食べさせない」という食品が、普通に売られている
<br />現実は、発ガン性とか国の安全基準とかの話より、かなり説得力があります。
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<br />ただし、食品添加物は危険だから全廃すべし!といった激論を書いているのはありません。添加物を使った
<br />食品を排除することができない現実もきちんと説明し、消費者が現実を知ることの大切さを訴えています。
<br />知った上で、どういう選択をし、どう添加物とつきあうかという現実論を書いています。
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共働きの我が家では私が、帰りの遅い主人と自分の食事、
<br />そして飼い犬のご飯を半分手作りしています。
<br />やはりキツいときもあり、出来合いのお惣菜に頼るときもあります。
<br />ですが今まで漠然と「健康と食費節約のため」と考えできるだけ手作りの食事にしていました。
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<br />この本の特に後半では、「食とは命をいただくこと」と記されているように、
<br />食べるという行為の尊さ大切さに改めて気づかされます。
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<br />自分の普段の小さな努力が報われたような気がして、
<br />読んでいるうちになんだか涙が出てきました。
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<br />毎日の食事作りで「ちょっと疲れてる」、そんな方にぜひ読んでもらいたいです。
<br />きっと心も元気になりますよ!
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