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| 2010年日本の経営―ビジョナリー・エクセレンスへの地図
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野村総合研究所
野村総研=
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高いビジョンを掲げる企業は数あれど、ビジョンを実現できる企業は、まだまだ少数である。いかにビジョンを実現していくか。従前のように、一枚岩の、画一的な価値観を簡単に持たせられるような社員風土ではなくなった今日、その難易度は高くなっているように思える。そんな中で、多様化を阻害要因とせずに、その多様化を梃子として、存分に社員個々の高い能力と自律行動を活用した上での、ビジョン実現のモデルを説く。トム・ピータース『エクセレント・カンパニー』で説かれたケース・スタディに、わが国において、本格的に、モデル化した、出色の作品である。後年、この書が、エポック・メイキングに位置づけられるように、私は思う。
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