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| ねばちっこい経営 粘り強い「人と組織」をつくる技術
(
遠藤 功
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この本では、著者がコンサル業務の経験から優良企業と、同じ規模の大企業でもそれらの企業を超えることができない企業との差は何かを考えたところ、粘り強さが違うということがいえるとのことです。「粘り」という競争力には行動・伝達・意志・思考の粘着力があり、粘り強い組織を作るためにはどうすべきかなどを大手企業の事例をもとに述べられております。そして後半には、納豆の粘り強さの説明と組織の粘着力を生み出すメカニズムや「納豆菌人材」を育てるには・・などいろいろと述べられておりました。欧米企業の合理的な経営が必ずしも日本企業に100%当てはまるとは言えないし、日本企業は「粘り」という独特の競争力の源泉があるのだというのが著者の主たるメッセージなのではないでしょうか。
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