社会での実践的なコーチングを描く本が多い中、コーチングのエッセンスを拾った幅広く対応可能な内容といえます。私自身は巻末の資料を、セルフコーチングとして活用しています。
他の書籍とはレベルが違います。
<br />コーチングの原理原則・機能・手法が体系的に書かれています。
<br />コーチングを確実にものにしたい方は、まず本書を読むことをお薦めします。
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<br />そのうえで、他の書籍を読んで
<br />その内容の適否・是非を考えながら吸収したり、
<br />沢山の事例を吸収することが近道だと思います。
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<br />本書は他のコーチング本と比べれば難しい部類に入ると思いますが、
<br />それだけ内容が濃いということです。
<br />また、本書を理解せずに安易にコーチングを行うと逆効果になる恐れがあります。
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<br />コーチングが一過性のブームにならないためにも、
<br />本書を読む人が増える事を切に願います。
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<br />あと、コーチングが「生ぬるい」と考える人も少なくありませんが、
<br />それは、日本の努力・根性という精神論にとらわれているだけです。
<br />コーチング理論を心理学的に裏付けるものとして以下の併読をお薦めします。
<br />M・チクセントミハイ「フロー体験 喜びの現象学」
自分の能力不足かもしれませんが、会社で社員をコーチングする目的では、この本はまったく効果がありませんでした。<br>また、内容も学術的すぎて、実用性に欠けます。まったくの無からここまで理論構築した筆者の能力は素晴らしいですが、私からすれば当然の内容に収支しています。確かに図や入力シート等がありますが。