私見ですが、良書とは言えません。
<br />すぐに外来語や自己定義語を使いたがるところが、
<br />「読み手に解読を迫っています。」
<br />専門書では、いくら難しい外来語を使って脳に緊張を強いても結構ですが、
<br />(広い意味で)日本語の表現法について書かれた本なんでしょうから、
<br />せめて本の内容も自然な日本語に気をつけて書いていただければと思います。
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ロジカル・ライティングと言っているだけに、非常にロジカルに書かれている分かりやすい本です。How Toの部分についてはそれ程ボリュームがなく、例題が多い印象を受けました。それだけに、じっくりと文章を見つめなおすことができます。
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<br />例題についても、筆者が提唱しているフレームワークをどう活用しながら組み立てるのかが分かりやすく書かれていると思います。このフレームワークをうまく活用できればビジネス文章については非常に分かりやすい文章になると思います。
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<br />逆に言えば、例題が多いのでHow To部分を中心に期待する方にとっては役に立つ部分が少ないと思います。
この分野の類書で、問題解決への筋道をおさえる上で最も包括的かつ
<br />深く書かれた本は、バーバラミントの 「考える技術・書く技術(新版)」
<br />と考えられます。
<br />また、多彩なフレームワークの使いこなし例をしりたい場合は、後正武
<br />先生の、「意思決定のための分析の技術」 が良い様に思います。
<br />照屋先生の本の位置づけとしては、バーバラミント本の入門書。
<br />分かりやすいと思います。不満な点は参考文献が書かれていない事です。
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