現場の人に自分で答えを考えてもらう。
<br />そのためには、目先の成果を上げるためには、外部のコンサルなどが答えを持っていけばよいが、そうすると、現場は「考えずに指示通りに実施する」ことになる。
<br />上司や外部のコンサルは「指示したい」、現場は「教えてほしい」、、その心理の一致が現場の力を育てない。指示したい気持ちを抑えることで人を育てることができる。
<br />人間の知恵には限界がない、だから、目的を聞いてもやり方は自分で考えよ、ということになる。答えは自分たち(現場)の中にある。
<br />まずやってみる。失敗は生かす。そのための仕組みを作る(トヨタ式には3つある)
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<br />部下を持ったり、問題解決をする必要がある人にはお勧め。
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これまで「トヨタ式」や「トヨタ流」に関する本はたくさん出ていますが、そうした本を参考にいざそれを企業の中で実行しようとすると、たくさんの抵抗や無理解のために途中で頓挫することがしばしばでした。これではいくら「トヨタ式は凄い」と言われても、「うちでやるのは無理だな」と諦めざるを得ませんでした。しかし、この本を読むと、41もの失敗や躓きに関する事例が出ており、その解決のヒントも乗っています。これを読むと、失敗してもいいから、もう一度挑戦してみようという気持ちにもさせられます。トヨタ式やトヨタ流に関心を持ち、「自分たちもやってみよう」と考えている人たちのバイブルではないでしょうか。