時代背景こそ昭和30年後半ながら、ここに書かれている事は
<br />数年来抱えていた私の疑問に対し、明快に答えをくれました。
<br />最初は、本のタイトルやカバーのイラストをみて、また良くある
<br />トレード手法の話かと思いましたが、内容は全然違います。
<br />とても真面目に書いてあり、そして相場観を変えてくれる本です。
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<br />本人の失敗談を含め、初心者にありがちな事例を、判りやすく
<br />そして読みやすく、文章にまとめています。
<br />印象に残ったのは小豆相場に参戦しようとして、おじいさんに
<br />説教されるシーンですね。
<br />(株式の本ですが、商品相場も含まれています)
<br />ここのセリフは、誰しも身に覚えが有るんじゃないでしょうか。
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<br />チラシ学問(これも本を読むとわかる)で苦労されている方も、
<br />是非読んで頂き、独自のトレード手法を研究して欲しいものです。
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私が株式投資を学ぶ上で参考にさせてもらっている本が三冊あります。
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<br />1)ピーター・リンチ 『株で勝つ!』
<br />2)糸山英太郎 『金儲け哲学』
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<br />そして、三冊目がこの本です。
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<br />この三冊に共通しているのは基本的に「逆張り」投資であることですが、特に立花氏の本からは、現物保持のためのツナギの方法、分割売買の重要性、資金の配分などを学びました。
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<br />立花氏の本はプロ向きの本なので、理解するまでにかなり時間がかかりますが、読み込めば読み込むほど発見がある本です。こういう本を「古典」とおそらく呼ぶのでしょうね。
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<br />以上の三冊は、私は何度くり返し読んだかわかりません。自信をもっておすすめいたします。
この本の原版は数十年前のものですが、
<br />やはり時代の違いを感じました。
<br />株式投資で儲けるという大筋の理論は正しいものの
<br />当時と現在で違うのは、現在は情報をいつでも入手できるということです。
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<br />著者の失敗談なんか見ても、今だったら株の本を読んでいれば避けれるような単純なものだったり、著者は毎日株価をチェックして自分で
<br />チャートを作っていたそうです。今ならそんなことしなくてもヤフーファイナンスや証券会社のHPで一発でしょう。
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<br />ようするにこの本で書かれている、著者の失敗談は、現在ならいろいろな株の本を読めば学べることばかりです。
<br />そういう意味じゃ対して、他の株の本と変わりないでしょう。
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