全く畑違いな仕事に就くに当たって、私が求めた基礎の基礎を書いた本。Amazonでの評価が良かったのでこの本を選びました。
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<br />金属加工の基本的な流れを広く浅く丁寧に解説してあります。材料切り出しに始まり、機械の基礎知識、加工法、測定、組み立て、保守その他治具などまで網羅してあります。絵が多くて分かりやすく、初学者である私にもそれなりに理解できるものでした。たぶんこの手の本に多いであろう、古くさい表記が少なく取っつきやすいというのも理解をスムーズにしていたと思います。
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<br />各技術については概要のみ触れているため、その詳細にまでは踏み込んでいません。「設計者のための基礎知識」であるため詳細はあえて触れていないのでしょう。それがかえって入門書的に良い点であるとも思います。実際、詳細な技術についてはそれだけで各々一冊の本になるボリュームだろうし、技術は現場で身につけるものだから本にあまり期待しすぎないというスタンスで良いのでしょう。
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<br />とりあえず満点はつけられないけど、良書であることは確か。と言うわけで、★4つ。
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実際の設計シリーズは数多くあり,この本の内容は本流?である実際の設計,続実際の設計にも記述されていることが多い。しかし,本書は機械加工に絞ったことで,さらに内容がわかりやすく図も豊富になっている。私は会社に入社して設計をやるようになってから購入しましたが,非常に役立ちました。<p>常に座右に置くような辞書的な本ではなく,一気に読みきって現場の加工技術者と話ができるレベルを目指す本です。これから機械メーカへ就職する学生のみなさんにお勧めします。<p>最近はNCの知識はあるけど旋盤・フライス盤の基礎を知らずに入社してから困る人を見受けます(もちろん私もそのひとり)。現場への架け橋になってくれる良書だと思います。