「決算書の読み方」的な本を何冊か読んだ後、初めて学者の書いたこの本を読みました。
<br /> 著者自身も書いていますが、本書は簿記に関する知識が無くても読み進められます。
<br /> また、「分かりやすさ」と、「(学問的な)定義の厳密さ」のバランスが最高に良い本だと思います。
<br /> 読みきった後、会計全般に対する関心が深まりました。
<br /> 値段も手ごろで、大きさも背広のポケットに入れて持ち運べるサイズです。会計(学)に興味を持っている人は、買って損の無い1冊だと思います。
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この本は、初めて会計を学ぶ人でも無理なく学習を進めていくことが
<br />できるようにわかりやすい説明が工夫されています。
<br /> 2006年施行の新会社法や最新の財務会計理論および制度をふまえて
<br />各章とも高品質で格調高い内容になっているので、安心して読み進める
<br />ことができます。
<br /> まず、この本を丁寧に読むことで、最新の財務会計のエッセンスと
<br />会計学の基礎を身につけることができます。
本書は、「森」と「林」のバランスが抜群。すなわち、企業活動の枠組みを明らかにした(まず、現金の支出額を資産の取得原価になる部分と期間費用になる部分に大別し、次に、資産の取得原価を使用済みの部分と未使用部分に分け、さらに、未使用部分を決算時に期末評価する)上で、財務諸表の重要項目(売上収益、棚卸資産、固定資産、金融活動資産等)の会計処理を解説している。非常に分かりやすい。入門書としては、最適ではないだろうか。一読後、専門書を読み進んでいくとさらに理解が深まると思う。