本書は、証券取引法の流れを汲んだ、金融商品取引法について、
<br />その重要なポイントと今後の検討されるべき事項が記載されています。
<br />各章のなかで、重複している部分や、構成的な箇所でやや気になる部分があるものの、
<br />金融商品取引法を大まかに理解するには良著だと思います。
<br />法律の改正の背景となった、現実の事例や、ケーススタディを多く使用して、
<br />金融商品取引法を説明している事が特徴といえるでしょう。
<br />法律を専門としている方からみれば、ものたりないなさを感じるかもしれませんが、
<br />金融商品取引法の概要をさくっと理解したい方は、本書はとても有用だと思います。
この本は、法科大学院の授業で薦められて読みました。
<br />新しい、ゆえにあまり解説書のない金融商品取引法がざっと概説してあって、しかも黒沼先生が重要とお考えのところを重点的に書いてありました。叙述も私ははっきり言って初心者も初心者なのですが、とてもわかりやすく納得でした。
<br />もちろんとても薄い本ですし、内容も飛び飛びの部分もありますからこれだけでは使えないですが、大づかみに文字通り『入門』するにはぴったりだと思います。