あの大乃国がお菓子好き甘い物好きだったとは!紹介されているものはどれも親しみやすいものばかりで、「ここまでおいで」というような高慢ちきな美食本とは一線を画すもの。あの体の大きな親方が顔をほころばせて食べている様が目に浮かぶ好著。おすもうさんの食べ物本はやはり説得力があります。楽しい一冊です。
正直、あまり期待せずに読み始めまして(いやだって、表紙の衝撃が)。
<br /> 「お取り寄せ」という言葉もすっかり市民権を得て、全国のスウィーツが
<br />手に入るようになったとは言え、例えばネットショップの「お客様の声」なんか
<br />どこまで信用してよいのやら、ガイドブックにしても、どれだけ信用してよいのやら、頭を悩ませるところではありますが。
<br /> この本は良いです。親方が足で探した情報というのがひしひしと伝わってきます。適当に取材して書かれたガイドブックとは一線を画しています。
<br /> あとは親方の舌とあなたの舌がマッチングするかどうか。こればかりは相性ですからね。
<br /> 写真も楽しいです。一度、手にとってみられることをお薦めします。
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正直に言うと、タイトルのオモシロさ、
<br />幸せそうにお菓子を食べる親方の写真のオモシロさに惹かれて
<br />人を笑わせるための「ネタ」として買いました。
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<br />が、読んでみてびっくり。この本、物凄く面白いです。
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<br />序文から、紹介されているお菓子ひとつひとつに添えられたお勧めのコメントから、
<br />「甘いものが好きで好きで堪らない、お菓子作りが楽しくて堪らない、この喜びを多くの人と分かち合いたい。」
<br />という親方の思いがひしひしと伝わってきます。
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<br />後半のお菓子紹介のページは全てカラー。どれもとても美味しそう。
<br />お店の情報、価格や取寄せの可否、賞味期限などの情報もきちんと載っていて
<br />読み物としてだけではなく、カタログとしての実用性も高いです。