「売り手の得は、買い手の損」。著者の山崎先生はこの言葉を良く用いられます。そのことは、本を読んでいただくと良く理解できると思います。
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<br />この本では「お金の運用に関する共通指針はない」ということと、「分からないものは手数料が高くなるから投資すべきでない」、「借金がある人はそれを優先して返すのが最も合理的な資産運用である」、「お金を使用目的別に分けるのは間違いである」、「コストを重視すべきだ」など、「お金をどのように運用するのが合理的か」ということについて、詳しい分析を持って説明してあり、いろいろためになりました。
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<br />昨今、銀行・証券会社などが推し進める金融商品販売へ安易に乗せられてしまわないよう、この本からお金に対する正しい考え方を汲み取ってほしいと思います。
私みたいな初心者が投資を始める前の勉強になりました
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<br />1.ローンなど借金がある場合には、まず借金返済に力を入れる
<br />2.手数料が高く、複雑な「投資信託」などには、初心者は手を出さないほうが良い
<br />3.まずは、国債から
<br />4.株式も東証1部など、上下の激しくない場部から購入し、とりあえず3から4社の株を購入する
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<br />ナドナドと、とても分かりやすかったです。(一部専門的なものもあり理解できない
<br />部分もありましたが)
<br />文庫本なので電車の中でも気軽に読めて、良い一冊だと思いました。
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金融資産運用、金融商品全般について勉強しようと思って、関係する本を探してみたのですが、こうすれば儲かるという部分を前面に押し出したものが多くて、なかなか見つかりませんでした。
<br />そんなとき見つけたのが本書です。個人向けのマネー運用入門書とあとがきにありましたが、お金や投資に対する姿勢や考え方を教えてくれます。
<br />全くの初心者の私には難しい用語や内容もあったのですが、姿勢、考え方を知ることができて大変良かったと思います。
<br />辛口で、ズバッと斬っていますので、これからの行動を決断できると思います。実際に自分でしてみようと思う内容でした。
<br />個人的には、「借金の返済が最も有利な運用手段になることが多い」「ローンの返済はリスクなしに、高利回りで運用するのと同じ効果がある」という部分が胸に響きました。ローンを抱えていれば、まずローン返済を優先した方がよいのかと思います。
<br />株や債権に投資しようという気持ちで読み始め、実際にそのヒントも幾つか頂けたのですが。