ウェルチさんの経営に対する姿勢、人生に対する考え方など、非常に感銘深い本だった。あれだけ巨大で複雑な組織のCEOでありながら、極めてシンプルで、human orientedなところが驚きだった。また、現実的な戦略とはなにか?、予算の取り方、悪い例など、全て役に立つものだった。
名経営者による
<br /> 「勝つための経営」の本です。
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<br /> 学ぶべき点が多いため
<br /> 具体的な取り組みを意識してしまいます。
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<br /> でも、細部に入り込んでしまう前に
<br /> 自分なりにはっきりさせたいのは、
<br /> Good!とGreat!!!の違いです。
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<br /> ビジョナリーカンパニー2の原題は
<br /> Good to Great
<br /> でした。
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<br /> 良いことじゃなく、
<br /> 最高のことを目指すためにどの視点で学ぶか?
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<br /> 考えさせられました。
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<br /> そもそも、自分の基準として
<br /> 良いと最高の違いがあったのだろうか?
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著者についてはもはや何も言う必要がないですね。またウェルチやGEの経営についても多くの著書があり、最高の経営者・最高の会社との評価が定着しているようです。(勿論GEが今後50年以上安泰かの保障はありませんが。)
<br />本書では様々な問題についてウェルチが率直に語っており、なるほど最高の会社を作れた所以が良く分かります。(但し「人事部門を上に置く」(P.120)には疑問あり。優秀で客観的な人事部門であることが前提でしょうが、もしそうでなかったら最悪の結果になります。)但しリ−ダ−シップ・天職・買収などはウェルチでなくても言えることではないかと思います。寧ろ本書の中で素晴らしいのは、戦略(P.194)と予算(P.223)についてです。多くの経営学者やコンサルタントがポ−タ−を援用して説明し、予算といえば何十年も前からの説明を飽きずに使っていますが、ウェルチはこれらをボロクソにこき下ろしています。飛び切り優秀な経営者が最高の会社を作った秘密の一端がここにあるのでは?ここだけ読んでも本書を買う価値があると思います。