身の回りのあらゆる場面で利用される鉄についての入門書として最適だと感じました。イラストも多く、平易に記載されていました。製鉄に関わる歴史、技術、加工等に興味がある人にとてもいい本だと思います。
新日鉄のPR誌「ニッポン・スチール・マンスリー」の連載記事をまとめたもの.始めから終わりまで一貫して,「鉄は凄い材料だぞ!」というメッセージに満ちている.身のまわりに溢れながらも,主役ではない鉄.そんな鉄を相手に情熱を捧げる技術者が書いた本として,非常に良くできている.綺麗な写真や図を数多く使用し,鉄鋼製品を製造するために必要な技術や装置が非常に分かり易く解説されており,鉄鋼業のことを全く知らない初心者でも,本質を捉まえることができるようになっている.
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<br />新日鐵だけでなく,住友金属やJFEに勤める人達もみんな本書のことを知っていて,「私も読みました.よく書けてますよね.」と言っていた.それほど素晴らしい出来映えだ.
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製鉄所の近くに住んでいたので、「あの中では何をやっているんだろう?」<br>と子どものころから不思議でした。いろいろ探していたんですが、理系の専門<br>書や、鉄の歴史論・文化論といった本が多く、なかなか僕の素朴な疑問に応え<br>てくれるものがありません。その中で、この本はカラーでイラストも多いので<br>親しみやすく、専門用語も丁寧に説明してあったので、「これならわかるかも」<br>と買ってみました。実際に読んでみると中身が結構濃くて、門外漢の僕には少<br>し難しすぎた嫌いもあるんですが、なぜ鉄を作るのにあれほど大規模な施設が<br>必要なのかはよくわかりました。おそらく、製鉄関連の新人の営業さんなんか<br>が業務知識を手っ取り早く身につけるにはもってこいの本でしょう。