病院内の業務について詳しくなる必要があったものの、正直なところ手頃な書籍がなかなかない・・・。
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<br />基本的な組織、機能、役割分担、あと大まかでも業務フローがわかるような書籍があればいいなぁ、と思っていたところで見つけました。
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<br />かなり概論的な書籍だけども、それなりに要領よくまとまっています。と、いうか、病院については部門に閉じた、小難しい本ばっかりで要領が悪い本であふれかえっているだけにそう感じたのか。
多分、病院に勤務されている、または医療関係のお仕事に就いている方に<br>とっては、当たり前の内容だと思います。<br>しかしながら、私のような健康診断の時期や病気になるまでは病院とは<br>無縁の人々にとっては、病院の基礎から丁寧に解説がしてあり、非常に<br>わかりやすくまとめてあります。<br>解説図やグラフ込みの見開きで1コマ(例えば、院長の仕事、など)の<br>解説が完了するので混乱することも無く、更に、専門的な用語についても<br>注釈が付いているので、すぐに理解できて、前の項目へも戻って確認し<br>やすくなっています。<br>医療関係の著書にありがちなショッキングな表現にならず、比較的中立の<br>立場から病院の将来像を描き、そこへ向かう病院のあるべき姿に対して<br>明快な意見が述べられています。
いくつかの大病院勤務20年以上になる医師の私ですら、恥ずかしながら知らなかったことが多く、「そうだったのか」って内容もいっぱい。今回、医療界に初めて入職した新入職員への教育目的で購入したが、図らずも自分のためになること、予想外だった。医師を含む中堅以上の病院職員諸君、自分のホームポジションの再認識を!