まったく社名も作者も知らずに読み始めました。
<br />いまは起業家としてゼロから築いてきた堀江さん、野尻さん、松田さんみたいな方の本と、企業再建をするために招かれたゴーンさんやガースナー氏みたいな方の2パターンに分けると著者は後者のようです。
<br />単純に年商500億の企業の日常を見れただけでも面白かったです。また吉越さんは社員の方から慕われているのだなぁと感じました。
<br />女性のブラジャーを真剣に制作している人たちの物語がここにある。
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<br />追伸:関係ないかもしれないが本書は手にとったときの触感がとてもよかったです。
トリンプの今までを振り返った回顧録のようなもの。トリンプと吉越社<br>長にかかわった人たちの感想記。ノウハウ本ではないので、読むとがっ<br>かりしてしまう人がいると思う。<br>とはいえ、所々いいことが書いてあるのも確か。<br>「たとえば私が『他の部署にお願いしてあることがまだあがってこない<br>ので、これ以上進められません』と言うと、『それは頼んだことを追い<br>かけていない自分の責任だ』と返されます。」<br>「企画畑の人は、現場感覚から全くズレたことを言ったりする。『アン<br>ケートを取ります』というのがいい例で、僕はそれが大嫌いです。直接<br>本人に聞きに行けばいいことなんです。」<br>ホント、そのとおり。
トリンプの商品のファンで、早朝会議の事は知っていましたが、<br>残業をさせずに長期休暇や若い人の昇進などで<br>社員のモチベーションを上げ、ここまで徹底して<br>効率的に仕事をさせている会社だとは驚きました。<p>著者の考え方には気持ちがいいほど納得させられます。<br>しかも、会社や社員に深い愛情があるのです。<br>こういう経営者が増えてくれたら日本は幸せなのに!<br>特に働き続けたい女性の気持ちを真に理解してくれる<br>奇特な経営者だと感心しました。<p>本の作りがオシャレで読みやすく、ビジネス書にしては斬新。<br>だから余計に吉越社長ワールドに引き込まれてしまうのかも。<br>女性が読んだら、きっとトリンプに転職したくなるはずです。