取引手法が分かったら、次に行うことは本書を読むことだ。
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<br />相場参加者、季節性、時間性、国際性などへの見解が面白い。
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<br />読み直しが効く一品。僕も沢山付箋してしまいました。
<br />1ページ1ページに意味があります。
受験参考書でいうなら「英単語ターゲット1900」ぐらいポピュラーになってしまったマット今井さんの本書。FXをやる上で、個人投資家には中々手に入らない基本情報が充実しています。初心者の頃には、多かれ少なかれ「おなかいっぱいの充実の内容」と感じられると思います(私もそうでした)。でも、これを読んだからといって相場で儲けられるかと言ったら、全く別の話。
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<br />自分のケースで言えば、「マット今井本読破」→「外為どっとコムのHPをチェック」→「マット今井ブログを読む」→「酒匂塾長ブログも読む」→「酒匂ドル売り円買いのポジショントークに乗せられて大損」の悪循環パターンにすっぽりハマってしまいました。そこで改めて「マット今井ブログ」を読んだところで、同氏はイケメンに似合わずタヌキっぽいところもあるので、なんだかんだ惑わされてしまいがち。
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<br />色々とさ迷いながら行き着いたのが、名著「マーケットの魔術師(及び「マーケットの魔術師2」)。ここで「損切りの大切さ」と「専門家の言うことをあてにすると痛い目に遭うこと」を学ぶことが出来ました。
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<br />マット今井さんは「専門家の言うことはアテにならない」と常々言っていますが、実際にマットさんや酒匂塾長もその「専門家」に含まれることはつい盲点になりがちです。自分のポジションに都合の良い事ばかり話すことを「ポジショントーク」と言いますが、藤巻健史さんの著書「タイヤキのしっぽはマーケットにくれてやる」を読めば、相場のプロはポジショントークをするのが当たり前だということがスンナリ理解できます。
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<br />有名FXブログのポジショントークと距離を持つことは大事ですが、それでも今井さんの「外国為替トレード・勝利の方程式」には重要なことが多く含まれているので、買って読む価値はありだと思います。
タイトルにはイロイロ書いてありますが、この本で学べるのは、
<br />儲け方ではなく、考え方や相場観などの部分です。
<br />どこで買ってどこで売るといった、売買の方程式ではなくて、
<br />相場で生き残るための「教科書」ですね。
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<br />実際、FXを始めた頃と、2〜3年経過してから読み直すと、
<br />書いてある言葉の解釈など違ってくる部分があります。
<br />相場で体験した事と比較して、そういった意味の説明だったのか!
<br />と思うような事です。
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<br />「トレードで勝った負けたでエキサイトせず、上手く相場に乗れて、
<br />ルール通りに取引できたか」。これは、バン・K・タープ博士の言葉
<br />ですが、同じ事を著者である今井さんの言いたいと思われます。
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