以前の営業は「モノを売る」ことができればよかった。今の営業は「モノを売って
<br />儲けを上げる」ことができないといけない。そしてこれが非常に難しい。
<br />どこの会社も似たような商品・サービスを持っている中で、無理に売ろうとすると
<br />損をするしかなくなってしまう。
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<br />「売れる仕組み」をしっかり作ることは、「無理して売る」営業マンを少なくする
<br />ことにつながる。つまり、これができればたとえ売上が伸びなくても利益が増える
<br />売り方ができるということにもつながる。営業現場の難しさを理解している人こそ、
<br />この本を読んで自社への応用を考えてみるべき。
宋さんの「商品を売る前に相手のことを充分に知る時間は必要」という考え方には同感です。
<br />「使われないもの」=「使えないもの」と認識されてしまえば、商品の評価はぐんと下がってしまいます。
<br />「売れるプロセス」を作って、それぞれのプロセスの適任者が自分の仕事を全うし、ムダを省けば効率も成果も上がる。プロセスを作るまでにある程度の時間はかかると思いますが、いいアイデアだと思います。
仕組みを作りなさい!、と最近もてはやされている仕組み作りでありますが、どの本も仕組みを作れ!というメッセージだけしか伝わってきませんでした。要するにどうすりゃいいのか、わからなかったのです。その点、この本は、売れる仕組みづくりの教科書と言っても過言ではないと思います。何をすればいいのかがわかるのです。また、一見、組織論のようにも思えますが(本書のテーマはそのようですが)読み方によっては、個人営業マンのセルフマネージメントとしても役立てることができるのではないでしょうか。自分自身を一つの組織と捉え、売れるパターンを自分の中で仕組み化するという点では、多くの人に役立つ一冊だと感じました。