うつに関する本を何十冊と読み漁り、「これだ!」と思った一冊です。
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<br />著者は陸上自衛隊のカウンセラー。
<br />文章やサブタイトルも、何となく自衛官らしい雰囲気が感じられます。
<br />でも、そこがまた面白くて、どんどん読めてしまいました。
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<br />うつの症状や、患者が誤解してしまう回復期の症状など、ご自分が病気になったことがあるのでは?と思うほど、よく理解していらっしゃいます。
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<br />この本では「悪い考えは悪いものじゃない。自分を守ってくれる防衛本能なんだよ」という風におっしゃってます。
<br />認知療法いう大袈裟な感じではなく、どこでも少し時間があれば出来そうな軽いトレーニングを推奨しています。
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<br />いい本に巡り合えました。
<br />手元に置いて、何かあるごとに読み押したい一冊です。
認知療法は、ノートを取ったりいろいろなことをしなくてはなりません。
<br />私も何度か試みたのですが、どうもうまくいきませんでした。
<br />しかしこの本に出会って、ホッとした思いです。
<br />「認知療法は、自分の考えが歪んでいるとするものだから、
<br />自分でやろうとするのはつらい」
<br />この主旨で書かれているので、無理なく読めます。
<br />プチ認知療法というと軽く感じるが、
<br />それなりに有効な考え方だと思いました。
<br />良書です。
認知療法は自分の考えを「歪んでいる」とするところから始まる。
<br />うつの人はこれがつらい。
<br />本書は主張します。
<br />あまり重く考えず軽い気持ちでやってみよう。
<br />ただし、うつを治す魔法はないんだから、
<br />焦らずに……と。
<br />納得・共感できる1冊でした。
<br />星がひとつ少ないのは、カバーがどぎついから。
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